31フレーバー

  • 不自然なくらい自然に目が合った百万遍のマクドナルドで
  • レディレディ、位置に着いたら一番になりたい理由を考えなさい

(リオさん)

◇◆◇

中学の同級生がちょっと前から短歌をはじめている。
見るとツイッターでは短歌クラスタでいつもきゃっふきゃっふしてる。

概して僕自身は、交流やらコミュニケーションやら文学やら情緒やら恋歌やら詩的許容といった諸々は苦手なタチなのだが、彼らの短歌を読んで思わぬ表現にはっとさせられたり、朗読したMP3を聞いて声美人の男女に癒やされている分には、たいそう楽しい。
ピアノの練習も根気強くは持続させられず、長らく趣味(?)だったウィキペディアの編集からも距離を置くようになった今、僕は見事に無趣味人間であるから、ひどく眩しい。

先日誰かとスカイプでそのことを話していたら、短歌なんて、ある程度気持ちにゆとりがあって初めてできる趣味なんだから、そういう生活に落ち着けたってことなんじゃない?と言われた。
まぁそうなんだろう。
その子、やりがいのある仕事につけて、毎日頑張っている様子だった。仕事上の「嬉しかった話」も聞いた。(乾杯!)

プロになりつつあるんだなぁ。楽しそうで、いいんじゃないかな。

現時点の僕のマインドでは、それ以上踏み込んだ感想を抱かない。
(急いでいだこうとも思わない。)

つーか、僕も早くプロにならなければならない。
久しぶりに会った友人はすっかりベテラン企業人になりつつあった。
どれ、人生の第3章を書き始めた人もいるんだって?
せめて今は、自分の頭を研究一色にしようと試みる傍ら、楽しそうな人々を眺めていよう。
(人をちょっと遠くから眺めるのは得意であった。)

◇◆◇

忘れなきゃいけないことは何一つしてないと咲き誇るひまわり

(葛山葛粉さん)

プラハの地下鉄以来。

アメリカ生活では避けて通れない(?)、犯罪被害に合うの巻。

車上荒らしに遭いました。車内に貴重品はなかったけど、マイナスドライバーでエンジンをかけようとしたのか、イグニッションロック部がグチャグチャにされてまして。(アホやなぁ、イモビライザーってのがあんねんで。)でもこっちとしては散々です。警察官も別にやる気ない感じだし(被害が比較的少ない上に日常茶飯事だからなんでしょうけど)。そして修理費見積もってもらったら高いこと…。あーあ。

さて、悪いことがあった日は美味しいものを食べるに限ります。せっかくですので(笑)、以前被害にあった記念の土地であるところの、チェコビールPilsner Urquellを開け、実家から以前届いた五目ちらし寿司セットとカニ味噌汁を食べて憂さ晴らしです。ちょっとMP回復。

背中痛の僕を見て同僚曰く

「どうしたの、アサ、変な格好して」

「背中が痛いからストレッチしてるの」

「Uh-oh」

「マジでつらい。なんかいいマッサージ店ないかなぁ」

「マッサージ店は高いよ。You should get married. 」

「こともなさげに! くたばれ、新婚バカップル」

Прогресс

NHKのプロフェッショナルの音だけ聞いていた。

パンの出来がずっとダメだしされていたけど、最後に5つ中2つだけ店に出してもらえて、笑みを隠しきれていなかったお弟子さん。僕は多分このお弟子さんのような性格だから自分に重なる。

師匠さんは、自分に厳しく他人に厳しい人。お弟子さんは、きっとそれよりも先にうれしさが出ちゃう人。持ち上がってしまう口の端を抑えながら「ここで満足しちゃダメなんですよね」と自分に言い聞かせていた。まぁ、5つ中2つだもんな。そりゃそうだよな。

さて。ダメなんですよね。あはは。僕もおべんきょおべんきょ。

『銀河鉄道..』エスペラント訳を買ってみる

自分のキャプション文中で紹介しておいて実際の書物を読んでいないというのもどうかと思ったので、エスペラント版の『銀河鉄道の夜』(訳:小西岳)を買って読んで見ることにした。

関西エスペラント連盟 (Kansaja Ligo de Esperanto-Grupoj) から出版・販売されているようで、電子メールで注文できた。届くのが楽しみである。

#8 七夕その後

弟がツイッターで

『彦星まで17光年離れてるから、願いが叶うまでに最短で34年かかるんだって、って兄に言ったら、「のぞみはひかりよりも速いんだよ」って返された。だれうま。』

と書いたら、929人にお気に入り登録され、2540人にリツイートされた。

ツイッターこわい。


とある人(ツイッター)「こうゆうこと言いたーい 」

弟(ツイッター)「うちのお兄ちゃんはすごいのです 」

言うことがかわいい弟である。


(2012年6月5日 追記)

2chでコピペになってたっていう。

#7 七夕

今朝の会話の概略。

兄 「おはよー」

弟 「おはよー」

(♪ 強く果てない、未来へーー!)

兄 「朝から熱い曲かけてるねー。ETERNAL BLAZEだっけ?」

弟 「今日は奈々様の日だから」

兄 「なるほど」

弟 「っていうか七夕だけど、
アルタイルは17光年離れてるから、
お願いしても叶うのは34年後だよね。
ベガは25光年だからもっとあてにならないし。」

兄 「けど、のぞみはひかりよりも速いんだよ?」

弟 「なるほど」

兄 「でもアルタイル・ベガ間は14光年で、
本人たちの移動は光速超えられないだろうから、
ふたりはその場で振動することになる?」

弟 「あさひこぼし大変だなぁ」

兄 「あさひこぼしと対称性の高い名前であるためには、
名前がおりで終わってるといいんじゃないかと思うの。
さおりひめとか、かおりひめとか」

弟 「そういう名前の子を見つけないといけないんだね?」

兄 「いけないってことないけど。」

弟 「やまおり、たにおり」

兄 「織紙姫」

弟 「せおりーちゃんは?」 (theory, 理論; theorem, 定理)

兄 「あ、それめっっちゃいい!
理論姫とは仲良くしとかなきゃいけないからなぁ。
理屈っぽいけどいい子です。」

弟 「セオリーちゃんとレンマくん」 (lemma, 補助定理)

兄 「取られたw」

弟 「前に勉強しながら思いついたの。」

兄 「けどそのふたりだと大小に差があるんだけど。」

弟 「上下関係はっきりしてるよね」

兄 「尻に敷かれてるなぁ。

ペットの犬はプルーフ(証明)。
おいでー、プルーフ!」

弟 「コロラリーってのもあったよな。あれなんだっけ」

兄 「補題? (註:あとで調べたら正しくは”系”でした)
コロちゃんは二人のおうちにいるぬいぐるみかなぁ。」

弟 「前、セオリーちゃんとレンマくんってとこまで思いついたあと、
プレポジション(命題)って何になるだろうって考えてた」

兄 「ロボットっぽい。強そうだよね。
行けっ!プレポジション!」

弟 「ぽぽぽぽーん」

参考: 攻強皇國機甲 – キングさよなライオン

#5 ペスキンちゃん

弟(夜遅くにバイトから帰宅)「ただいまー」

兄「おかえりー」

弟「お兄ちゃん、電車の中でペスキン読んでたんだけど、ストリング・セオリーでは弦の次元は D=26 なんだって話だったけど、その世界ではボゾンしか存在しないんだって!」

兄「?」

弟「超対称性を取り入れることによって、フェルミオンが自然に出てきて、時空は10次元になるんだって!」

兄「・・・?」

弟「どうしたの?」

兄「日本語でおk。えーっと、じゃあその超対称性とやら次第では26次元だった宇宙もありえたってこと?」

弟「その世界ではフェルミオンが存在しないから。物理学は実在しない世界を考えることには、練習問題以上の意味が無い」

兄「・・・とりあえず、お好み焼き1枚余ってるんだけど食べる?」

弟「お腹いっぱいだからいいやー。
(ベッドにゴロン) あー、なんか今日はペスキンが可愛く見えるー」

※ ペスキンとは
M. E. Peskin and D. V. Schroeder, “An Introduction To Quantum Field Theory (Frontiers in Physics)” のこと。26次元だの10次元だのの話は、この本の内容。

兄「いや、本だよ?」

弟「いつも一緒に持ち歩いてるから愛着湧いてきた。」

兄「表紙の図版はまるまるしててかわいいけど」

弟「表紙じゃなくて、なんか大きさとか色合いとかがまるちゃんっぽくてかわいい」

兄「本とぬいぐるみの比較なんて初めて聞いた」

※ まるちゃん