アンドロメダ鉄道の夜
京都大学天文同好会会報『アンドロメダ』第153号(2005年1月発行)の表紙。銀河鉄道の黒煙の中に星を散りばめたつもりでいたが、輪転機で印刷してみたら結構潰れていてがっかりした記憶がある。次作ではこれでもかと星を強調することとなった。
文章はエスペラント版ウィキペディア(Vikipedio)の “Nokto de la Galaksia Fervojo”(『銀河鉄道の夜』)、“Lakta vojo”(銀河系)各項目より、一部改変。宮沢賢治がエスペラントをよく用いたことは有名であり、アニメ版銀河鉄道(猫)のタイトルカードもエスペラントである他、賢治の理想郷「イーハトーヴォ」も、「いはて(岩手)」にエスペラントの語形変化を施して造語されたと言われている*1 *2(異説あり*3)。
2011-08-24 追記
賢治は自詩をいくつかエス訳もしている(poemoj de Miyazawa Kenzi, memtradukitaj 宮沢賢治エスペラント自訳詩集)。
『銀河鉄道の夜』自体は当然日本語で書かれたが、小西岳先生(Wikipedia)によるエス訳がよく知られている*4。
文献
- 佐藤竜一『世界の作家 宮沢賢治―エスペラントとイーハトーブ』彩流社、2004年
- 沼辺信一「イーハトーヴォはエスペラント語だった」2007年
- 米地文夫「宮沢賢治の創作地名「イーハトヴ」の由来と変化に関する地理学的考察」『岩手大学教育学部研究年報第55巻第2号』45~64頁、1996年
- Miyazawa Kenzi; tradukis Konisi Gaku, “Nokto de la Galaksia Fervojo”, Japana Esperanta Librokooperativo (Toyonaka, 1994) ISBN 4-930785-42-1. [国立国会図書館 書誌情報]