弟(夜遅くにバイトから帰宅)「ただいまー」

兄「おかえりー」

弟「お兄ちゃん、電車の中でペスキン読んでたんだけど、ストリング・セオリーでは弦の次元は D=26 なんだって話だったけど、その世界ではボゾンしか存在しないんだって!」

兄「?」

弟「超対称性を取り入れることによって、フェルミオンが自然に出てきて、時空は10次元になるんだって!」

兄「・・・?」

弟「どうしたの?」

兄「日本語でおk。えーっと、じゃあその超対称性とやら次第では26次元だった宇宙もありえたってこと?」

弟「その世界ではフェルミオンが存在しないから。物理学は実在しない世界を考えることには、練習問題以上の意味が無い」

兄「・・・とりあえず、お好み焼き1枚余ってるんだけど食べる?」

弟「お腹いっぱいだからいいやー。
(ベッドにゴロン) あー、なんか今日はペスキンが可愛く見えるー」

※ ペスキンとは
M. E. Peskin and D. V. Schroeder, “An Introduction To Quantum Field Theory (Frontiers in Physics)” のこと。26次元だの10次元だのの話は、この本の内容。

兄「いや、本だよ?」

弟「いつも一緒に持ち歩いてるから愛着湧いてきた。」

兄「表紙の図版はまるまるしててかわいいけど」

弟「表紙じゃなくて、なんか大きさとか色合いとかがまるちゃんっぽくてかわいい」

兄「本とぬいぐるみの比較なんて初めて聞いた」

※ まるちゃん

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